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3.40 初夏の大和路・京都路を歩く(2022年)
     (3).奈良の薬師寺と唐招提寺、奈良公園を巡る


1.概要
梅雨時の6月初旬、昔の同期の仲間と奈良・大和路と京都路を歩いてきました。大和・京都巡りはコロナ禍で2年間自粛しておりましたが、奈良・唐招提寺の御影堂と薬師寺東塔の大修理が完了しましたのを機に再開しました。奈良・京都はまさに歴史の宝庫であり、路傍にはあちこちに社寺や遺跡、古墳が点在しております。我が国のルーツに思いをはせ、卑弥呼伝説をめぐるロマンの旅が堪能できます。そこで今回も初夏の風情をゆっくり味わいながら社寺・古墳巡りをすると言うことで、出来るだけ徒歩で廻りました。

その3は 「奈良の薬師寺と唐招提寺、奈良公園を巡る」 です

2.日時・コース
    ・日時:2022年6月7日、8日
    ・場所:奈良中心部の薬師寺と唐招提寺、奈良公園
        

     *下へスクロールすると写真がご覧になれます

1.薬師寺 
680年に天武天皇により発願され、文部天皇の時代に飛鳥の地に創建されました。その後710年の平城遷都に伴い現在地に移されました。以来1300年の時を経、多くの災害を受け、特に享禄元年(1528年)の兵火では東塔を除く全ての諸堂が灰燼に帰しました。その後昭和、平成を経て現在の姿に復興されました。 創建当時より残る唯一の建物である東塔、平成21年より12年かけて全面解体修理が行われ今回完了しその優美な律動的な姿を見ることが出来ました。
 
 写真1: 薬師寺遠景
万葉集にも歌われた勝間田池(大池)より望む東西両塔は昔から西ノ京のシンボルです 
 
 
写真1-2:参考写真・・2015年秋に訪れた時の状景 
東塔はテントに覆われ修理中でした 
 
 
  写真2: 西塔
 
 
 写真3:  東塔・・南門より
 
 
 写真4:  中門
 
 
 写真5:   威厳ある金堂
二重二閣、五間四面、瓦葺きで各層に裳階(もこし)を付けた美しい堂で、竜宮造りと呼ばれている。薬師寺の白鳳伽藍は他の建物もこの形式に統一されている。
金堂に安置されている薬師三尊像(国宝、白鳳時代)に対して、和辻哲郎は名著「古寺巡礼」の中で「・・・美しい荘厳な顔、・・・力強い雄大な肢体、・・・底知れぬ深みを感じさせるような古銅のの色、その銅のつややかな肌がふっくりと盛りあがっているあの気高い胸、・・・それはまさしく人の姿に人間以上の威厳を表現したものである。・・・」と絶賛しています。写実的な銅仏像は木造仏と違った色気が感じられます。下記写真資料参照
 
 
資料写真5-1:薬師如来座像 
 
 資料写真5-2:日光菩薩立像(右)と月光菩薩立像(左)
(探歩日本の古寺12(小学館)P105より引用)
 
 
 
  写真6: 東塔・・(国宝・白鴎時代)
各層に裳階(もこし)を付けているため六重に見えるが三重の塔である。この独特の形が全体としてまとまっており、律動的な美しさを醸し出している。 
 
 
 写真7:  東塔水煙・・(新水煙
 今回の修理を機に1300年の年月を経た水煙は役目を終え、平成の水煙に取り換えられた。
 
 
参考写真7-1:  東塔旧水煙部・・奈良時代作(2015年秋撮影)
 相輪の上層部には貴い塔が火災に遭わないようにとの願いを込め青銅製の水煙(4枚)が祀られています。水煙には透かし彫りされた24人の飛天が笛を奏で、花を蒔き、祈りを捧げる姿で配置され大空に御仏を讃えています。奈良時代の高い工芸技術を現代に伝える貴重なものです。
 
 
 写真8:  東塔と西塔
 
 
 写真9:  西塔
 
 
 写真10: 玄奘三蔵院伽藍・・玄奘塔
 
 
 写真11: 玄奘三蔵院伽藍前より
 
 
 写真12:(資料写真):大唐西域壁画殿・・・西方浄土須弥山(薬師寺Webより引用)
平山画伯が薬師寺に納める前に、東京の国立博物館でこれらの壁画を展示しました。そのときヒマラヤの山々を何度も訪れスケッチし、極楽浄土を示す「西方浄土須弥山」の壁画を完成させたと聞いており、大変興味をもって見学しました。その壁画をまじかに見て強い衝撃を覚えたことが思い出されます。写真ではとうてい表現できない迫力を感じました
 
 
 
 
写真12-2(資料写真):大唐西域壁画殿・・・西方浄土須弥山 
 
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 2.唐招提寺
天平時代後期(759年)に唐の高僧・鑑真大和上が僧が戒律を学ぶ道場として創建した名刹です 
 
 
  写真13: 講堂
 
 
  写真14: 天平様式の諸堂
 
 
  写真15: 校倉造りの経蔵(宝蔵)
 
 
  写真16: 奈良らしい土壁・・御影堂横
 
「 国宝鑑真和上座像・御影堂障壁画特別開扉」参拝
 御影堂の平成の大修理が完了し、特別参拝が実施された。この機会に参拝することが出来ました。以下撮影できませんのでお寺の資料引用してます。
 
 
資料写真17: 御影堂内・・東山魁夷画伯奉納御影堂壁画
 東山魁夷画伯が全力を挙げて制作に取り組まれた障壁画と襖絵が堂内一杯に揮毫奉献されている。日本の自然美と和上故国の景勝地などを題材としている。静寂な宸殿に一層の荘厳さをもたらしており全く素晴らしいです。
 
 
 
資料 写真18:  御影堂内
 
 
資料 写真19:  御影堂内・・国宝・鑑真大和上座像 (唐招提寺参拝記念資料より引用)
今回の特別参拝で大和上像に参拝することが出来ました 
 
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3.奈良公園点描 
 
写真20:  興福寺夕彩
 
 
写真21:  暮れゆく浮見堂
 
 
 写真22: 夕暮れの子鹿たち
 
 
 写真23: 興福寺朝景・・荒池より
 
 
 写真24: 大仏殿朝景
 
 
 写真25: 大仏殿朝景(2)
 
 
 写真26: 春日大社参道
 
 
 
 写真27: 春日大社朝景
 
 
 写真28: 春日大社朝景(2)
 
 
 
 写真29: 信号待つ子鹿
 
 
 写真30: 信号待つ子鹿(2)
 信号分かるのかな(?)



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